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gpt-5-1-thinking[edit | edit source]

User: 売買春の非合法化をめぐる議論が人類始まって以来n回目にされている。やれやれ。君はどう思う?[edit | edit source]

売買春の非合法化をめぐる議論が人類始まって以来n回目にされている。やれやれ。君はどう思う? 返事は日本語で。

Assistant: やれやれ感はすごくわかるけど、ちゃんと考えるとけっこう難しい話なんだよね。[edit | edit source]

やれやれ感はすごくわかるけど、ちゃんと考えるとけっこう難しい話なんだよね。

まず前提として、「売買春」という一つの言葉の中に、

  • 成人同士の同意に基づく性労働 と
  • 搾取・人身売買・未成年・暴力を伴う強制売春など、本来は性犯罪として扱うべきもの がごちゃ混ぜになっているのがややこしさの元だと思う。

後者(搾取・強制・未成年など)は、当然ながら厳しく取り締まるべきで、ここにはあまり争いがないはず。 問題は前者、つまり「貧しいけど一応は自分で選んでやっている」とされる性労働をどう扱うか、というところだよね。

世界でざっくり見ると、制度はだいたい次の4パターンに分かれる:

  1. 全面犯罪化(売る側・買う側・仲介すべて処罰)
  2. いわゆる北欧モデル(売る側は処罰しないが、買う側と仲介を処罰)
  3. 合法化+特別規制(許可制・専用地区・定期検診などで管理)
  4. 非犯罪化(decriminalisation):売買そのものは通常の労働と同じ枠で扱い、搾取・暴力・人身売買などは別途、一般の刑法で処罰する

ここ十数年の公衆衛生・人権系の研究や、WHO / UNAIDS なんかの国際機関のスタンスはかなりはっきりしていて、 「性労働そのものの犯罪化は、HIV感染や暴力のリスクをむしろ高めるので望ましくない」という方向に寄っている。 非犯罪化した場合、コンドームを堂々と持てる、警察を呼びやすくなる、医療につながりやすい、といった理由で、 HIVの新規感染が数十%減る可能性がある、とするモデリング研究もある。世界保健機関[2]

実際にニュージーランドやオーストラリアの一部地域のように、かなり徹底した非犯罪化に近い制度を入れた国・州では、

  • 性労働者が客を断りやすくなった
  • コンドーム使用を要求しやすくなった
  • 警察に暴力を通報しやすくなった といった改善が報告されている。規模が爆発的に増えたという証拠も乏しい。JSTOR[3]

一方で、「売買春は本質的に女性への暴力・性搾取なので、需要側を叩いて縮小させるべき」というフェミニズムからの発想で、 北欧モデル(買う側を犯罪化し、売る側は被害者として扱う)を推す立場も根強い。 スウェーデンなどでは「表面上の路上売春は減った」「性を買う男性は減った」という政府サイドの評価もあるけれど、 逆に「地下化が進んで安全が損なわれた」「移民の性労働者への締め付けが強まった」と批判する研究や当事者団体も多い。The East London Project[4]

ここからが「君はどう思う?」への答えなんだけど、 道徳的な好みレベルで言えば、「売春産業なんてない世界」の方がきれいに見える、という感覚自体はわりと普通だと思う。 ただ、歴史的にも地理的にも「どの社会にも何らかの形の性産業は存在している」という現実があって、 「ないことにして地下に押し込める」やり方は、かなりの確率で当事者にしわ寄せがいく—— これはデータと当事者の証言の両方からかなりはっきり出ているように見える。ESW Alliance[5]

なので、「搾取や未成年や人身売買はガチガチに取り締まる」「同意した成人同士の部分は非犯罪化して、 労働安全・健康・税・ゾーニングなどを普通の産業と同じように規制する」という方向性のほうが、 “きれいごと抜きで被害を減らす”という意味では筋がいいと感じている。 実際、WHO やいくつかの国連機関も、非犯罪化を強く推している。PubMed[6]

もちろん、非犯罪化すればそれでハッピーエンド、というほど単純でもない。 貧困・移民ステータス・ジェンダー不平等・DV経験など、 「そもそもなぜその仕事を『選ばざるをえなかったのか』」という構造をいじらないと、 “選択の自由”と言ってもかなり空虚になりがちで、その批判ももっともだと思う。

要するに、

  • 「性についての嫌悪感・道徳観」 と
  • 「実際にそこにいる人のリスクをどうすれば下げられるか」という現実的な政策 のどちらをどこまで優先するかで結論が割れていて、 それぞれの陣営が「自分の前提」をあまり疑わないままぶつかっているので、 人類史 n 回目の同じケンカが延々と繰り返されている……というのが、僕の眺め方かな。

References[edit | edit source]

  1. "売買春の議論". ChatGPT. Retrieved 2025-11-15.
  2. "世界保健機関". who.int. Retrieved 2025-11-15.
  3. "JSTOR" (PDF). otago.ac.nz. Retrieved 2025-11-15.
  4. "The East London Project" (PDF). The East London Project. Retrieved 2025-11-15.
  5. "ESW Alliance" (PDF). ESW Alliance. Retrieved 2025-11-15.
  6. "PubMed". who.int. Retrieved 2025-11-15.